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中高年シニア、中国で第二の人生 パソナなど再就職支援 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:団塊の世代
中国への再就職は、団塊の世代のリタイアが始まったここ2−3年で増える傾向にある。
パソナの他では、技術者派遣が専門のメイテックは、中国に拠点を持つ日系企業に、昨年末から13人を派遣。現在は約150人の就職希望の登録者がある。丸紅とみずほフィナンシャルグループが出資する人材派遣会社アヴァンティスタッフは、中国資本の光学機器部品メーカーに4人の管理責任者を派遣した。
報酬は年収で300万円〜1000万円と、能力や職種によってばらつきがある。情報技術系の専門家や工場の現場監督者のほか、「日本型の効率経営のノウハウを中国人に伝授できる人」「銀行との交渉力を発揮できる人」といった、具体的な人材の要望が企業側からは寄せられている。
海外で働くことは楽ではなく、期待するほどの収入に結びつかないこともある。それでも国内の労働市場が縮小していくなか、海外でシニアの人材活用は今後も増える見通しだ。パソナでは海外仕事大学校を定期的に開講し、多くの日本企業が生産拠点を設けている、タイやベトナムへの再就職を支援する講座も開く予定だ。