参院法務委員会(遠山清彦委員長)は22日、東京・小菅の東京拘置所内にある死刑場を視察した。法相以外の国会議員による視察は約4年ぶり。26日には衆院法務委も視察する。
遠山委員長によると、委員11人が参加し、絞首刑を執行する死刑場や、職員が執行のボタンを押す場所などを約20分かけて視察した。
視察後、遠山委員長は「法務省は刑場や執行前後の手続きの情報開示に積極的ではないという印象を持った。海外の事例も含め、死刑制度について今後中身の濃い議論がされると期待している」と説明。「個人的には死刑制度に反対だ。終身刑を導入し、死刑廃止の方向で考えるべきだ」と話した。
委員からは「絞首刑の是非を考えないといけない」「執行にかかわる職員の精神的負担が大きいのではないか」などの意見が出たという。