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2007/11/23 の記事

□ 新戎橋が誕生 関係者ら「渡り初め」
□ 重症妊婦の搬送調整 府が専任医配置
□ ブランド拠点輝くツリー 御堂筋で点灯式
□ 大阪初芝学園の不適切会計 府が立ち入り検査
□ 違反金徴収てきめん 1カ月半で路上たばこ半減
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新戎橋が誕生 関係者ら「渡り初め」
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新しい戎橋の完成を祝い、橋を行進する関係者ら=22日午前、大阪市中央区

 大阪・ミナミを流れる道頓堀川の戎(えびす)橋の架け替え工事が終わり二十二日、記念式典があった。大阪市や地元の戎橋筋商店街の関係者らが「渡り初め」し、生まれ変わった水都大阪のシンボルを祝福した。

 新しい橋は鋼製で幅十一メートル、長さ二十六メートル。中央に膨らみを持たせて円形広場をつくり、通行人らの憩いの場となることを目指す。両側にスロープを設け、川岸の遊歩道へも下りられる。

 一九二五(大正十四)年に建造したアーチ橋が老朽化したため、市がデザイン案を公募。事業費約十三億円をかけ、二〇〇四年春から工事を進めていた。江戸初期から数え、十五代目の橋となる。

 戎橋をめぐってはプロ野球阪神タイガースが優勝した際、川に飛び込むファンらが続出し、死者が出る騒ぎがあり、たむろする若者やキャッチセールスも多い。

 橋の上であった記念式典では、同商店街振興組合の野杁(のいり)育郎理事長(59)が「汚名を返上するきっかけに。ミナミの商人、町衆が心を一つにして誇れる場所にして全世界に発信していきたい」とあいさつ。テープカットの後、「祝 平成の戎橋」と書かれた横断幕を掲げて今宮戎神社の福娘や地元の幼稚園児らが行進した。

 



重症妊婦の搬送調整 府が専任医配置

 大阪府は二十二日、府立母子保健総合医療センター(和泉市)に重症妊婦の二次救急搬送を手配する専任のベテラン医師を二十六日から配置すると発表した。こうした業務に専任の産科医を配置する取り組みは、全国で初めてという。

 府医師会が運用する産婦人科の診療援助システムには、府内の四十一病院が参加。重症妊婦の受け入れが困難な場合、同センターに受け入れを要請している。

 同センターでは夜間、医師二人が当直業務をこなしながら受け入れ要請に対応しているため、緊急手術を行っている場合などは、迅速に対応できないケースがあった。

 受け入れ要請に対応する専任のベテラン医師を配置することで、迅速に対応することが可能となる。また同センターで受け入れできない場合も、依頼先から妊婦の状況を聞き取り、より条件のいい搬送先を選択する。

 府地域保健福祉室は「重症の妊婦にとっては、より安全、安心になる。当直の医師の負担軽減にもつながる」と話している。

 また診療援助システムに参加する四十一病院のうち、淀川キリスト教病院(大阪市東淀川区)や千船病院(同市西淀川区)など十二病院を新たに「地域周産期母子医療センター」に認定。システムの中核的な役割を担う病院としての位置付けを明確にした。

 



ブランド拠点輝くツリー 御堂筋で点灯式
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ビルの谷間で華やかに点灯したクリスマスツリー=22日午後8時15分、大阪市中央区南船場3丁目

 大阪市中央区南船場三丁目に今年四月オープンした、フランスのバッグ、アクセサリーのブランド「エルメス御堂筋店」と、米国の宝飾ブランド「ハリー・ウィンストン心斎橋店」で二十二日夜、クリスマスツリーの点灯式があった。点灯は十二月二十五日まで。

 御堂筋に面して隣接する両店が、初めて心斎橋でクリスマスを迎えることを記念し、二社のコラボレーションとして企画した。

 両店舗間の中庭にお目見えしたのは、群馬県嬬恋村の森から運ばれた高さ八・五メートルのモミノキ。枝先には「平和と喜びに満ちたクリスマスを御堂筋の空間に表現」との思いから、ハトをかたどった飾りを無数にあしらった。

 凜(りん)とした夜空の下、華やかに点灯したツリーはブランド拠点にいっそう輝きを与え、行き交う人々の注目を集めていた。展示後のツリーは再び森へ戻される予定。点灯時間は午後四時−午前零時。

 



大阪初芝学園の不適切会計 府が立ち入り検査

 学校法人大阪初芝学園(堺市、椋本彦之理事長)が簿外の口座を使って不適切な会計処理を行っていた問題で、大阪府は二十二日、同学園を立ち入り検査した。

 口座の金は、同学園の専務理事が管理。一九九五年時点で口座には二千七十八万円がプールされ、返還分を除いた残高が四百三十八万円に減っていたことが判明した。

 椋本理事長が会長を務めるグルメ杵屋の株(約四百万円)の購入などに充てられていたことが分かっているが、この日、新たに府私学課に在籍していたOBの餞別(せんべつ)のため、二〇〇〇年度に三万円が支出されていたことなどが分かった。国会議員の政治資金団体への会費などにも支出されていた。

 府は二十三日も立ち入り検査を続ける。

 



違反金徴収てきめん 1カ月半で路上たばこ半減

 十月から路上喫煙禁止地区で違反金千円の徴収を始めた大阪市は二十二日、路上喫煙状況と違反者数を発表した。禁止地区内六地点の定点調査では、路上喫煙率が0・6%と徴収直前の九月調査(1・1%)の約半分に減少した。違反者数と逃走者数はそれぞれ十月が五百二十七人、三十四人、十一月は十五日までで二百八十九人、三十人。禁止地区を認識していても逃げる悪質な喫煙者が増加傾向だ。

 定点調査は二十九日に実施。禁止地区指定前の路上喫煙率は昨年度平均が2・6%で、禁止地区の指定が路上喫煙の抑止に大きく貢献した。

 一方、禁止地区を含む市内二十四カ所の定点調査は昨年度平均が1・8%、今年九月が1・2%、十月が1・0%と減りつつあるが、減少率は緩やかで、禁止地区外での喫煙マナー向上に課題があることが浮き彫りになった。

 また、違反者で納付書を渡した百五人のうち、十五日までに十四人しか納付しておらず、三十一人には督促状を発送している。

 





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