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広島県が医大生に奨学金内定 中山間地域の医師確保 '07/11/22

 広島県は、中山間地域の医師確保のため創設した奨学金制度の支給者一人を内定した。本年度の内定は初めて。中部地方の大学医学部四年生で、産科医を志望しているという。県内勤務は数年後となる見通しだ。

 内定したのは県外出身の二十代男性。最短で学部を六年で卒業し、二年間の初期臨床研修を経て医師として勤務することになる。県医療対策室は「中山間地域の勤務は幅広い経験を積むことができる。活躍してほしい」と期待を寄せている。

 県の奨学金制度は、産科、小児科、麻酔科などの医師を志望する大学生や大学院生、後期研修医を対象に月額二十万円を上限に貸し付ける。受給者は奨学金を受けたのと同じ期間、中山間地などにある県指定の公的医療機関に勤務すれば、返還が免除される。

 制度を創設した二〇〇六年度は定員二人に県内外の大学生三人が応募した。このため本年度は定員を四人に増やし後期研修医も対象に加えたものの、当初七月までとした受付期間の応募はゼロ。県は引き続きホームページ(HP)などでPRし、今回内定した男性もHPを見て十月下旬に申請していた。

 奨学金の問い合わせは県医療対策室Tel082(513)3062。(渕上健太)




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