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佐賀

「佐賀牛の方がおいしい」県、船場吉兆に申入れへ

 高級料亭「吉兆」のグループ会社「船場吉兆」(大阪市)が、佐賀県産や鹿児島県産の牛を「但馬牛」と偽装表示していた問題で、古川知事は22日の定例記者会見で、「佐賀牛は厳しい基準で選ばれたもので、佐賀牛と但馬牛の品質に遜色(そんしょく)がないというのは事実と異なる。よりおいしいことを認識してほしい」と述べ、同社の湯木正徳社長に23日、認識を改めるよう申し入れることを明らかにした。

 知事によると、「佐賀牛」のブランド名は社団法人・日本食肉格付協会の全国統一規格に基づき、肉質や霜降り状態のランクで最高のものだけに使っている。これに対し、「但馬牛」は、主に兵庫県内で一定期間肥育された牛に使われており、品質管理は佐賀県産の方が厳しいという。

 要望書では、「(偽装は)畜産農家などの努力によって築かれた佐賀県産の和牛の評価をおとしめかねない」と指摘している。

 古川知事は「但馬牛は、佐賀県産など黒毛和牛の大もとで、お世話になった気持ちもある。しかし、但馬牛の方が高級でおいしいと誤解されると、関係者の努力が水泡に帰し、見過ごすわけにいかない」と述べた。


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