政府の地震調査委員会は21日、北海道北部の豊富町から天塩町に延びるサロベツ断層帯(長さ約44キロ)について「今後30年間にマグニチュード7・6程度の地震が起きる確率は4%以下」との長期評価を発表した。この確率は全国の主な活断層の中では「高いグループ」に入る。稚内市、豊富町、幌延町、天塩町、遠別町、中川町は震度6強以上の揺れに襲われる危険性があるという。これを受け、各市町は地域防災計画の見直しに入る見通しだ。
同委員会によると、ボーリング調査や地震波探査の結果、同断層帯が最後に活動したのは約5100年前とみられる。平均活動間隔は約4000~8000年であることも判明し、次の活動が近い危険性がある。
同断層帯は、新潟県中越地震や中越沖地震などが相次いで発生し、注目されている「ひずみ集中帯」の北端にある。【関東晋慈】
毎日新聞 2007年11月22日 東京朝刊