「大阪」「京都」「三重」「和歌山」……。10月下旬から11月初めにかけて、県庁の来庁者専用駐車場に駐車してある車のナンバーが豊かになった。
おそらく先日終わった正倉院展など奈良へ秋の行楽に来た観光客とみられる。県庁付近の有料の観光駐車場はどこもいっぱいだったから、気持ちは分からなくもない。しかし本来そこに止めるべき誰かが迷惑している。
管理する県は「問題視していない」との姿勢だ。しかし駐車場入り口にはわざわざ「正倉院の駐車場ではありません」の看板もあった。ルールを守る側も、守らせる側も、気付かないふりをすれば波風は立たないけれど。(花澤)
毎日新聞 2007年11月23日