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東海で大規模ガスハイドレート発見

 韓国は東海(日本海)の鬱陵海盆海域で埋蔵量6億トンを超えると推定される大規模ガスハイドレート層(構造)を発見した。

 ガスハイドレートとは、石油・石炭といった化石燃料に替わる新しいクリーンエネルギー源で、燃焼時の二酸化炭素の排出量は従来の化石燃料の24%にすぎない。しかし世界的に見てもガスハイドレートの商業生産技術はまだ未開発で、実用化までには相当な期間が必要と考えられている。

22日に慶尚北道浦項から北東135キロの地点、鬱陵海盆海底層で採取されたガスハイドレート(右)。ガスハイドレートとは、天然ガスが低温・高圧状態で水と結合し形成された物質で、火を付ければ燃える性質を持っているクリーンエネルギー源。写真左は燃えるガスハイドレート。/写真提供=産業資源部

 産業資源部は9月25日から54日間、水深1800メートル以上の東海鬱陵海盆海域3地点でガスハイドレートのボーリング作業を行ったところ、浦項から北東135キロ地点の海底層に厚さ130メートルという大規模なガスハイドレート層を発見した、と22日発表した。

 厚さ130メートルのガスハイドレートは韓国より前にボーリングに成功している日本・インド・中国の発見した物よりはるかに規模が大きい。また、この地点から北に9キロ離れた海域でも厚さ100メートル、南に42キロの地点でも厚さ1メートルのガスハイドレート層を発見しており、計3カ所でのボーリングに成功した。

 産業資源部の李載勲(イ・ジェフン)次官は「今回のボーリング成功で韓国は米国・日本・インド・中国に続き世界で5番目に深海底ガスハイドレートの存在を確認した国になった」と語った。

 政府は、この海域のガスハイドレート埋蔵量を6億トン以上と見込んでいる。6億トンを商用化すれば、韓国内のガス消費量(年間2000万トン)の30年分に当たる。政府は2015年ごろの商業生産をめどに、08年から始まる第2段階事業からは商業生産技術開発に力を入れ事業を推進する方針だ。

パク・スンウク記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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