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社会

道立函館水試場長を逮捕へ 収賄容疑 漁獲枠で便宜(11/21 06:51)

 【函館、森】道立函館水産試験場の場長(58)が道漁業管理課長だった二○○五年、森漁協(渡島管内森町)のスケソウダラの漁獲枠を拡大するよう便宜を図った見返りに、同漁協組合長(59)から現金百二十万円を受け取った疑いが強まり、道警函館方面本部捜査課、函館中央署などは二十一日にも、収賄容疑で場長を、贈賄容疑で組合長を逮捕する方針を固めた。場長は道の部次長級で、道幹部の収賄事件は○四年十一月、札幌医大事務局長が逮捕されて以来。

 調べによると、森漁協は○五年一月、道のスケソウ漁獲可能量(TAC)制度に基づき、渡島五漁協間で設定した自主協定の配分枠を使い切り、終漁となった。当時、道漁業管理課長だった場長は、TACについて漁協を指導・監督する立場を利用し、森漁協が新たに漁獲枠を得るよう便宜を図り、○五年四月、組合長から現金百二十万円を受け取った疑いが持たれている。

 二○○四年度の五漁協のスケソウ漁獲量(定置網、底建網分)は、各漁協の許容量と資源保護のための五漁協全体の留保枠を設定。森の許容量は五千九百三十三トンだったが、○五年一月四日にこれを超え、同六日には全体の留保枠にも到達した。このため、二月に新たに設定された追加枠で、さらに三十一トンを水揚げしたという。

 これに先立ち、追加枠を決める際に他漁協が反対する可能性があったため、場長が当時の渡島支庁水産課職員に依頼し、各漁協に追加枠がすでに決定事項であるかのように伝えさせたとみられる。

 調べに対し、組合長は百二十万円について「場長の退職後に返してもらう約束で貸した」と話しているが、現金の授受がすべてのスケソウ漁の終了後だったことなどから、函本捜査課などは、場長がスケソウの漁獲枠を増やした見返りにわいろを要求したとみている。

 ○四年度、森のスケソウ漁は豊漁で、漁獲量は刺し網を含め一万二千七百トン、水揚げ高は七億一千万円だった。

 場長は一九六八年に道庁入りし、主に水産畑を歩み、渡島支庁水産課長などを経て、○四年四月から○六年三月まで水産林務部漁業管理課長を務めた。○六年四月から現職。組合長は○二年二月に就任し、現在三期目。

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