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術後後遺症で患者と病院和解
新潟市民病院で十分な説明がないまま血管障害の手術を受け、両足まひなどになったとして、同市の30歳代の男性が3300万円の損害賠償を求めた訴訟で、同市は19日までに、和解金800万円を支払うことを決めた。12月市議会に関連議案を上程する。
訴状などによると、脊髄(せきずい)動静脈奇形と診断された男性は2005年1月、同病院で手術を受けたが、両足まひや直腸障害などが起き、車いすの生活になった。男性は、病院側から事前に合併症の発症率などについて説明がなく、手術を避けるべきかどうか十分な判断ができなかったという。
同病院は事前に手術の危険性を説明し、同意書に署名してもらったことを主張してきたが、「裁判所が現段階で、合併症率などを十分に示さなかった病院の責任を認めている。原告も和解に応じるとのことで、早期に解決を図れるものと判断した」とコメントした。
新潟日報2007年11月20日
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