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【滋賀】

インフルエンザの流行早まる兆し 県が予防接種や手洗い呼び掛け

2007年11月23日

 インフルエンザの流行が早まる兆しをみせている。県内の医療機関からの患者報告件数は十月中旬から増え続け、今月上旬には、昨年十二月中旬の水準に。昨シーズンと比べ、一カ月以上も早い流行に、県は、予防接種やうがい、手洗いを呼び掛けている。

 県健康推進課によると、インフルエンザについては、県内五十三カ所の医療機関を定点観測地点として設定。週一回報告を受け、流行状態を把握している。

 今シーズン初めて患者が報告されたのは十月中旬。昨年より一カ月ほど早かった。その後、増加し、今月上旬には、定点医療機関一カ所あたりの患者数は〇・三二にとなった。

 一を超えると流行期に入ったとされる。昨シーズンは一月初旬に一を越え、三月下旬にピークを迎え三七・七七になった。

 同課は今後について、「今年は立ち上がりが早いが、ピークがいつごろになるか、どの程度流行するかはまだ分からない」としている。

 彦根市八坂町の市立病院では、今月に入って予防接種に訪れる人が増え、高齢者を中心に多い時には一日九十人ほどに。担当者は「寒くなってきたこともあり、予防接種に訪れる人の数は右肩上がり」と話す。

 一方、学校ではインフルエンザによる学級閉鎖が相次いでいる。県教育委員会によると、今シーズン初めて学級閉鎖となったのは大津市内の小学校で、十月十七日。昨シーズンより約一カ月早かった。

 その後、広がりをみせ、二十二日までに大津、草津両市の五小学校と一幼稚園で十四学級が閉鎖され、欠席者数は計百四十七人。昨シーズンの一月下旬並みの人数になっている。

 スポーツ健康課は「現時点では昨年度より多いが、今は大津や草津に限られており、大流行するかは分からない」と、今後を注視している。

 (本安幸則、勝山友紀)

 

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