飯塚市は22日、来年4月から民営化する市立頴田病院(同市口原)の累積赤字が、本年度末見込みで4億2000万円に達する見通しを明らかにした。市は、一般会計から穴埋めして累積赤字を清算したうえで、病院を民間に譲渡する。

 同病院は1959年、旧頴田町が町立病院として開設。2002年度から赤字が続き、昨年度までの累積赤字は2億6000万円に上っていた。さらに、本年度だけでも1億6000万円の赤字が見込まれ、12月議会に提案する一般会計補正予算案に、赤字補てんとなる4億2000万円を計上した。

 同病院では医師不足や経営難から、内科や外科など7科目のうち、小児科と泌尿器科を休診中。市は来年4月、麻生飯塚病院グループの医療法人博愛会(みやこ町)に譲渡することを決めている。

=2007/11/23付 西日本新聞朝刊=