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ひこにゃん:調停始まる 「法的根拠ない不当要求」市側が答弁書 /滋賀

 「国宝・彦根城築城400年祭」のイメージキャラクター「ひこにゃん」を巡り、作者の男性デザイナー「もへろん」さん=大阪市=が同市と同祭実行委に対し、同祭終了後のキャラクターの使用中止などを求めた民事調停が19日、彦根簡裁で始まった。市側は「法的根拠のない不当要求。調停に応じる意思は全くない」として調停を不調にするよう求める答弁書を提出した。

 調停には、申立人側から玉越久義弁護士(大阪弁護士会)▽市、実行委側から獅山向洋市長と北村昌造実行委会長が出席した。

 申立書や玉越弁護士によると、実行委のキャラクターの使用承認が無制限、無秩序に行われ、勝手な性格付けがされるなどキャラクター公募の趣旨を離れ、原作者の著作権を侵害していると指摘。原作者の監修の機会を設け、キャラクター使用のルールを作るよう求めている。

 一方、市と実行委は、弁護士でもある獅山市長が自ら書き上げた答弁書を提出。それによると、「キャラクターの一切の権利は実行委に帰属する」と、応募したイベント企画会社と実行委が契約し、申立人とは全く契約関係がなく、申し立ては何ら法的根拠がないとしている。その上で、市が商標登録の手続きをしたことや、「ひこにゃん」という親しみやすい名称は実行委が選び、無料にしたことで使用が伸びて知名度がアップした--などを主張している。

 次回調停は26日。獅山市長は「答弁書に対する申し立て側の主張もあり、2回目の調停に応じる。その後は状況が変わらない限り、調停に応じるつもりはない」としている。【松井圀夫】

毎日新聞 2007年11月20日

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