![デトロイト・メタル・シティ 松山ケンイチ写真](/contents/007/849/632.mime7) カリスマギターボーカル「ヨハネ・クラウザーII世」を演じるのは松山ケンイチ (C)若杉公徳=白泉社=ヤングアニマル |
『デスノート』で一躍人気スターの仲間入りを果たした松山ケンイチが、今度はデスメタルバンドのカリスマになる。この作品は、2006年に『このマンガがすごい!』で、『デスノート』をおさえて、第1位を獲得した『デトロイト・メタル・シティ』の実写映画化。松山演じた“L”のスピンオフ企画『L change the world』は来年2月に公開、そして『デトロイト・メタル・シティ』は来年8月に公開される。どちらも個性的で強烈なキャラクターだけに、2作品の出来栄え、そして観客の評価が楽しみとなった。
『デスノート』では名探偵L役を細かい手の動き、間合いにいたるまで、完璧に再現した松山。今回は、デスメタルバンドのカリスマギターボーカルというだけではなく、素顔はポップ音楽が大好きな心優しき青年という2重キャラクターの難役だけに、松山の演技力にかかる期待は大きい。『デトロイト・メタル・シティ』は、若杉公徳氏によるギャグ漫画で、オシャレミュージシャンを目指しているのに、何故か悪魔系デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」(通称DMC)のカリスマギターボーカル「ヨハネ・クラウザーII世」として熱狂的人気を誇っていく根岸を主人公にしたギャグ漫画。松山は、「僕は自分自身と他の人間(役)とでバランスをとっていられるんですが、そういう所が僕と根岸君(クラウザー)の似ているところではないかと思っています」とコメント。原作者の若杉氏からも「根岸は難しいキャラクターなんで、もし演じるなら作者の僕しかいないと腹をくくっていましたが、松山さんなら任せて僕はマンガに専念できます」と今から楽しみにしているという。
この映画の実写化にあたっては、10社以上が原作権争奪戦を繰り広げ、最終的に東宝が映画化権、アニメ化権を獲得。さらに音楽映画としての要素も強いだけに、多数のレコード会社からコラボのオファーが殺到した。こちらはソニーミュージックがパートナーとなり、DMCをはじめとした劇中のアーティストのデビューも予定されている。
話題の漫画、小説が次々に映画化している昨今。その中でも社会現象にまで発展させた『デスノート』は別格扱いだろう。本作の超過激でありながら、誰かに夢を与えるというフリ幅激しいキャラクターが、“L”同様日本中で愛されるか楽しみである。
『デトロイト・メタル・シティ』 2008年夏公開
(11月15日更新)
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