大津放送局

2007年11月22日 12時19分更新

守山市民病院医療ミスで提訴

守山市の市立病院に入院していた当時72歳の女性が、看護師が人工呼吸器を外したまま病室を離れたため、意識障害に陥り、死亡したとして、遺族が、守山市を相手取り慰謝料など3千8百万円余りの支払いを求める訴えを大津地方裁判所に起こしました。訴えを起こしたのは全身の筋肉が動かなくなる病気「筋萎縮性側索硬化症」の治療のため、守山市にある守山市民病院に入院していて平成13年に亡くなった当時72歳の女性の遺族です。訴えによりますと、平成10年の10月、担当の看護師が、この女性の看護中に人工呼吸器を外したまま、ほかの仕事で、その病室を離れたため、女性の脳に十分な酸素がいきわたらず重度の意識障害に陥り、およそ3年後に亡くなったということです。女性の遺族は病院側の過失によって死亡したとして守山市を相手取り慰謝料など3800万円余りの支払いを求める訴えを、21日までに大津地方裁判所に起こしました。守山市民病院は医療ミスを認めた上で当時、担当の看護師を減給処分に、院長などの上司を訓戒処分にしたということで、訴えについては「訴状の内容を、よく検討した上で弁護士と相談して対応したい」としています。