◇千曲市会委で市長
自治体の財政支援などを条件に最長1年間の存続延長が示された長野赤十字上山田病院(千曲市)の問題で、千曲市議会の同病院対策特別委員会が21日、開かれた。同市と市議会が基本的に了承している財政支援について、近藤清一郎市長は「後継の医療機関を確保できる見込みがない場合は協議の上で、08年度の途中でも財政支援を打ち切ることもある」とした。
同委員会では市に対して、09年3月以降の医療プランの策定や、スケジュールなどを明確に提示するように要請。この日の同委員会には近藤市長が就任後初めて出席し、基本方針を述べた。
09年3月以降の医療について、近藤市長は「日赤の存続は不可能と認識せざるを得ない。来年度の早い時期に、引き受ける機関の見通しを付ける必要がある」とした。一方、撤退後の医療形態については「病院という医療形態での存続は難しい。介護老人施設なども検討の一つと考えている」と述べた。【谷多由】
毎日新聞 2007年11月22日