県は医師確保に向けて今年度から始めた医師修学資金制度の応募状況をまとめた。募集人員270人に対し大学生、大学院生計153人が応募した。県医務課は「山梨大が推進してくれるなど、同様の奨学金制度のある他県に比べていい結果が出た」と話している。
同制度は県内外の大学医学部などを卒業した学生を対象に奨学金を支給し、県が指定する病院に一定期間勤務すれば返済を免除する。
奨学金は、▽全国の大学の医学生を対象にした月額5万円(第1種)▽山梨大に限定した月額13万円(第2種)▽同大大学院が対象で月額5万円(第3種)--がある。県外出身者も71人が応募した。
応募状況は、1種(募集人員190人)が94人、2種は募集人員60人に近い55人、3種は4人だった。県は4月にさかのぼって応募者全員に修学資金を支給する方針。貸与額は計1億4460万円の見込み。【吉見裕都】
毎日新聞 2007年11月22日