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国のハンセン病政策によって堕胎を強制された鹿児島市の女性がその体験を語る講演会が16日夜、富山市で開かれました。
「髪の毛が真っ黒な赤ちゃんが口と鼻を厚いガーゼで看護師が押さえて、しげちゃん、ちょっと見なさい、かわいい女の子よ。ごめんね、ごめんねって」
強制堕胎の体験を語ったのは、鹿児島県のハンセン病療養所に住む玉城しげさん(89歳)です。
玉城さんは妊娠7か月のとき堕胎を強制され生まれた子供を目の前で殺されました。
この講演会は、人権を無視した国の誤った政策を2度と繰り返さないことや命の大切さを考えようと富山市の市民グループが企画し会場のサンシップとやまにはおよそ300人が集まりました。
玉城さんは、国が間違った政策を2度と行わないように命が続く限り自分の経験を語り続けたいと話しました。
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