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県内産科医、7カ月で1割減少 中堅の県外転出が顕著

 県内の病院などに勤務し、お産を扱う産婦人科医が、今年4月からの7カ月余りで7人減ったことが、日本産婦人科医会県支部の調査で分かった。出身地に移ったり、結婚を機に配偶者の居住地に転居するなど県外へ転出したケースがほとんどで、4月に比べ医師数は実に1割以上減った計算。同支部は「残された勤務医の激務に拍車が掛かっている。激務に燃え尽きて病院を去るという悪循環も懸念される」と警戒する。

 同支部によると、県内でお産を扱う医師は18年度末時点で69人いたが、21日現在で62人に減少した。1人は開業に伴い、お産の取り扱いをやめた医師だが、ほかは全員が県外に転出。同支部が把握しているだけで、年内にさらに勤務医1人が県外に出る見込みだ。転出医師の大半を30—40代の中堅が占めているのも特徴。

 県によると、お産を扱う病院・診療所は計30施設。この中には2人いた医師が1人に減り、通常分娩(ぶんべん)を取りやめてハイリスク分娩だけに対応している病院もある。

 一方、出生数は16—18年の3年間、7000人台後半とほぼ横ばいで推移しており、医師1人当たりの負担が大きくなっている様子がうかがえる。

(2007/11/22 09:48 更新)
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