今年5月、福島市の市道で医師が車2台に相次いではねられた事故で、福島署は19日、車を運転していた川俣町の男性会社員(29)と福島市笹谷の派遣社員の男性(22)を業務上過失致死容疑で書類送検した。
調べでは、男性会社員は5月20日午前0時40分ごろ、福島市南向台の市道で軽ワゴン車を運転中、タクシーを降りて道路を横断していた近くに住む医師、矢尾板裕幸さん(当時47歳)をはね、さらに、乗用車を運転していた派遣社員の男性は約5分後、道路に倒れていた矢尾板さんをはねて死亡させた疑い。派遣社員の男性はそのまま走り去ったが、同署は故意に逃走したのではないと判断し、道交法違反(ひき逃げ)容疑での立件を見送った。事故は、刑法改正による自動車運転過失致死傷罪の施行前に起きた。【松本惇】
毎日新聞 2007年11月20日