「ぼやき漫才」と言うのがあった。世の中の悪いこと、困ったことを並べ立て、最後に「責任者出て来ーい」とやる。その伝で最近の石油高騰をぼやいてみると まず、タクシー料金ほど分からぬものはない。金沢圏では値上げ申請が一転値下げ、かと思えば再び値上げの雲行きだ。業界分裂の地域事情に地球規模の燃費上昇が重なった。ここまでは分からぬでもないけれど、現状維持派も加わって適正運賃が分からない そこへ今度は富山や仙台などで新規参入を再規制する特別監視地域の新設だ。需要供給のバランスが崩れたからだという。業界は歓迎するが、規制緩和の功罪の「罪」で業界をゆがめた国交省が責任を取れ! ぼやきついでにもう一つ。先の石油輸出国機構(OPEC)の声明は何だろか。環境問題に協力すると格好いいが、高騰は産油国の責任でなくて投機マネーのせいだと聞こえる。需要と供給の関係でなく、投機対象になってしまったから増産しても安くなりません? そんな開き直りはけしからん、責任者出て来い、と叫んでも世界経済は複雑怪奇。責任者など、どこにもいなくて、分かるわけありません。
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