昔懐かしいといえば、買い物かごを持つエプロン姿の母親たちの姿が思い浮かぶ。いつの間にか、買い物かごは消え、代わってレジ袋が普及した。
無料でもらえ、便利だ。国内で一年間におよそ三百億枚が使われるといわれる。一方で使い捨てが広がった。買い物時に何気なく受け取っているけれど、捨てられれば大変な量のごみとなる。焼却費用も軽視できない。
暮らしの中にすっかり入り込み、手放すことはなかなか難しい。そこを何とかしようと環境省がレジ袋削減キャンペーンを展開中だ。昔のようにマイバッグを持ち歩き、レジ袋を断ろうと呼び掛ける。官民が力を合わせたい。
環境省のホームページでは「わたしがつくったマイバッグ環境大臣賞」のインターネット人気投票を三十日まで行っている。個人や団体から応募のあった力作が載る。アイデアあふれる作品ばかりで、見るだけでも楽しい。
使えなくなった傘をリサイクルしたバッグは水漏れしない。レジかごの中にすっぽりとおさまってさっと取り出せるものや、地球環境の大切さを忘れないためにバッグに世界の国々をアプリケしたのもある。自分で作れば愛着がわき、持ち歩きたくなる。
津山市では来春から主要スーパーと行政が連携してレジ袋の有料化などでマイバッグ持参を促す。個性的なバッグが広まれば、まちはおしゃれになろう。