ブラジル人学校への援助を訴えるギリェルメ・アツシ・ムラオカ君=4日午後、東京都江東区

ブラジル人学校への援助を訴えるギリェルメ・アツシ・ムラオカ君=4日午後、東京都江東区

 在日外国人の子どもが教育を受ける権利を話し合う「多民族共生教育フォーラム2007東京」が4日、東京都内で開かれ、法的裏付けがなく助成金ももらえないブラジル人学校の生徒が「走り回れる広さの校庭を」と話すなど、外国人学校への援助を訴えた。

 茨城県下妻市のブラジル人学校「エスコラ・ピンゴ・デ・ジェンテ」の高校2年生、ギリェルメ・アツシ・ムラオカ君(16)は両親の出稼ぎに伴い小4の時に来日したが、公立校でいじめを受け現在の学校に転校。「教室は小さく、遊具も体育館も走り回れる校庭もなかった。5年たち、多くの友人がこの学校に来るようになりもっと狭くなった」と話す。

 主にペルー人向けの「サグラド・コラソン・デ・ヘスス学校」(群馬県伊勢崎市)のロサ・エレーナ・ミランダ・イパナケさんは「公立校では子どもたちは日本文化と違うとスタンプを押されてしまう一方で、母国のルーツを徐々になくしてしまう」と訴えた。