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社会
教諭が親にうそ、違法 札幌高裁 札幌市に慰謝料命令 いじめ訴訟(11/10 07:12)中学生時代に同級生からいじめを受け、けがをしたとして、北広島市の専門学校生の男性(20)と母親(61)が学校を管理する札幌市を相手取り、約二千八百万円の賠償を求めた訴訟の控訴審判決が九日、札幌高裁であった。末永進裁判長は、いじめはなかったと認定したが、「学校側が事故後、原告に虚偽の報告をしたのは違法」として、市に慰謝料十万円の支払いを命じた。 判決によると、男性は札幌市厚別区の市立中学一年生だった二○○○年十月、教室で同級生から暴行を受け、左目に後遺症が残る重傷を負った。 男性の担任教諭は事故後、暴行は突発的に起きたと考えていたが、「いじめだ」と訴えていた母親には、怒りを抑えるために「いじめの延長線上の事故だった」と虚偽の報告をした。 末永裁判長は「学校側は、事故の経緯を母親らに正確に報告する義務に違反した」と不法行為を認定。しかし、「母親の抗議が非常に強硬だったためにやむを得ない面もある」として慰謝料は十万円が相当とした。 昨年十一月の一審札幌地裁判決は、教諭の報告については「不法行為とはいえない」として原告の請求を退けていた。
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