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盧大統領、最後まで歴史問題 福田首相へは期待感

2007年11月21日23時59分

 残り任期3カ月の盧武鉉(ノ・ムヒョン)・韓国大統領が、東南アジア諸国連合(ASEAN)会合で訪問したシンガポールで事実上最後の首脳外交に臨んだ。歴史問題で終始ぎくしゃくした日本の福田首相とも20日に初会談。未来志向を掲げたが、歴史にこだわる大統領の視線は変わらなかった。

 「懸案が争点にならないよう管理し、問題が起きたら広がらぬよう努力することが大事だ」。首脳会談で大統領は任期中の日韓関係を振り返り、歴史認識や教科書問題に触れた。だが、直言をぶつけ、険悪になった過去に比べて、ソフトな雰囲気。アジア重視を掲げる福田首相への期待感と、来月選ばれる次期大統領への配慮が働いた。

 だが歴史観は変わっておらず、21日出した任期中の首脳外交総括は「過去の歴史の克服は日本の正しい歴史認識が前提との信念で断固対処した」とした。

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