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イラク首相、宗派間抗争に「終結」宣言
2007.11.12
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16:40
JST
- AP
バグダッド(AP) イラクのマリキ首相は11日、記者団との会見で、首都バグダッドでの爆弾テロの発生件数が激減していると述べ、イスラム教シーア派とスンニ派の抗争は「終結した」との見方を示した。
マリキ首相は、車両爆弾や自爆テロをはじめとする「テロ行為」が、昨年の最悪の時期に比べて77%減少しているとの統計を示した。そのうえで、バグダッドを追われた国際テロ組織アルカイダ系などの過激派は「大半が近隣諸国へ逃げ出している」と指摘。近隣のイスラム、アラブ諸国に対し、「被害を受けないよう警戒してほしい」と呼び掛けた。
イラクの暴力をめぐっては、バグダッドに駐留する米軍の司令官、ジョセフ・フィル少将も先週、「爆弾事件や殺人は今年6月をピークに毎月減少している」と述べていた。
ただ、バグダッド周辺でも依然として散発的な爆弾事件は続いている。同市東部のシーア派居住地区バラディヤットでは11日、米軍車列の通過中に路肩に仕掛けられた爆弾が爆発。匿名の警官によると、米兵らは無事だったが、近くにいた2歳の女児が死亡したほか、イラク人4人が負傷した。