県内の循環器内科医の医療技術や意識の向上を図ろうと、松山市南江戸4の「よつば循環器科クリニック」(阿部充伯院長)でこのほど、国内のトップレベルの技術を持つ循環器内科医が冠動脈形成術を公開した。県内で開催するのは初めてで、別室のモニターで見学した医師ら約40人は、熱心に質問していた。
県の心疾患での死亡率が連続して全国ワースト1であることから、県全体のレベルの底上げを図ろうと同院が企画。県内の循環器内科医らに呼び掛け、今年4月に「道後LIVE」を結成した。
この日は、3人の医師が、詰まったり狭くなった冠動脈をカテーテルに取り付けた風船を膨らまして広げ、ステントと呼ばれる筒状の金網で抑える治療法を披露。血管内でカテーテルを病変部まで進めるワイヤの選び方や、ステントの置き場所などを詳しく説明していた。【加藤小夜】
毎日新聞 2007年11月21日