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【がん電話相談から】前立腺がんの腫瘍マーカーが上昇 (1/2ページ)

2007.11.21 09:42

 Q 77歳の男性です。前立腺がんの腫瘍(しゅよう)マーカー、PSAの値が2年前は2・66、去年は3・85、今年は5・09と毎年上昇しています。主治医から、6カ月後にPSAの検査をして、その結果で精密検査をどうするか決めましょうといわれました。直腸指診では、軽い前立腺肥大があるが、今のところ問題はないといわれています。このまま6カ月後のPSA検査まで、何もしないで待っていてよいのでしょうか。

 A PSA値が規則的に毎年1・2ずつ上昇していますが、このように上がり続けている状況は、悪性度の高いがんが心配されます。おとなしいがんですと、年齢からいってあなたの一生に影響を及ぼす可能性はありません。しかし悪性度の高いがんでは、数年でリンパ節や骨に転移してくることもあります。

 今のあなたには悪性度の高いがんがあるかどうかということが重要なことです。直腸指診では所見がないそうですが、この検査は前立腺の下半分しか分かりません。超音波検査やMRIの検査を受け、がんの疑いがあれば針を刺して組織を調べる生検を行います。検査は診断に熱心な施設で受けてください。

 Q 主治医には、すぐにでも検査を受けたいと言ったのですが、半年先でよいと言われました。

 A PSA値が上がったり下がったりを繰り返しているのなら急がなくてもよいのですが、毎回確実に上がっていますので早く検査を受けた方がよいと思います。手遅れになる可能性がないとも限りません。1年間に2・0以上上がると予後不良という論文もあります。悪性のがんが混じっている可能性もありますので、ほかの施設の先生に相談されてはどうでしょう。

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