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社会
指紋採取 改正入管法スタート 韓国客、不快感も
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入国検査場で指紋採取と顔写真の撮影を待ち列をつくる外国人観光客ら=20日、新千歳空港 |
「テロリストの入国を防ぐ」として制定された改正入管法が二十日、施行された。日本に入国する十六歳以上の外国人に原則として指紋採取と顔写真の撮影を義務づけるだけに、新千歳空港など国際線到着口でも、不快感を口にする外国人旅行客が目立った。日本への旅行客が多い韓国でも批判的に報道され、世論の動向によっては外交問題化する危うさもはらむ。(編集委員 近藤浩)
道内の各空港にはこの日、韓国、台湾からチャーター便を含めて九便、約千人の外国人旅行客が入った。新千歳空港に到着した、韓国・釜山からの観光客、金宗圭(キムジョンギュ)さん(67)は「指紋を採られるのは気分のいいものではない」と当惑。指紋読み取り機が故障し、一層、いらだちが募った。
ソウルからの半導体技術者の男性(37)は「本当はテロ対策ではなく、外国人の不法滞在取り締まりが目的では。個人の生体情報が守られるのか、全く説明がない」と不快感を隠さなかった。
札幌入国管理局は、旭川、函館、帯広の各空港に審査官を一人ずつ増員する特別態勢で臨んだ。それでも函館では、大韓航空機の約百五十人の審査が、通常の二倍を超える一時間十五分にもなったという。航空会社関係者は「満席になる週末ならどうなることやら」と先行きに不安を口にした。
一方、各国政府は二十日現在、日本の制度改正に沈黙を守っている。ただ、昨年、道内に入った四十一万人の外国人のうち、約十三万四千人と、台湾に続き二位の韓国は、反日感情も根強い。
日本の法務省は十月、幹部を韓国外交通商省などに派遣し、理解を求めた。日韓外交関係者によると、「反感を持たれないように」と慎重な対応を促されたという。
韓国のメディアは二十日、初日の模様を一斉に報じた。ハンギョレ新聞は成田空港で取材し、「外国人を犯罪予備軍として扱い、人権侵害」との旅行客の声を電子版で紹介。金度亨(キムドヒュン)東京特派員は「まだ韓国では関心が薄いが、人権上、問題が多い。韓国政府はことを荒立てたくないと思っているが、世論の動向を見ている」と話した。
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