November 20, 2007
初仕事
先週発足した雪氷災害調査チームが先週の土曜日に上ホロの雪崩事故現場に入り、事故当事者にも同行してもらって調査活動を行った。週末はＭＡＳＨの夏山納会が入っていたので、私は現場に出かけられなかったが、予想以上の成果をあげて無事に下山した。
積雪調査に加え、ＧＰＳを利用して雪崩範囲を特定し、今回の雪崩の全容をつかむ事ができた。
フットワークの軽いメンバーによって、実り多い活動ができたことには頭が下がる思いだ。
調査チームの活動は、現場の調査だけでなく、得られた成果を今後に活かしていくことも大切な目的だ。
現場に入れなかった分何かできないかと思い、成果を公表する手伝いをすることにした。
今回の雪崩はハードスラブ雪崩というタイプのもので、過去に報告されている事例は一件のみ。
特殊なタイプであることと、同じように不安定な雪の斜面が十勝連峰に広がっている可能性が高いことから、一般への注意喚起は急務だと思った。
チームが持ち帰ってくれたデータを基に朝から作文。
調査チームの仲間と何度かやりとりし、最後は北海道支部長決裁を受けて夜になってようやくマスコミに流す事ができた。
それにしてもこのチーム、有能な人が集まっていると見えて仕事のやり取りが非常にスムーズだ。ＩＴ担当者、マスコミ対応者、適切に添削してくれる人など、自然発生的に役割分担ができていく。
結局ほぼ一日かかりっきりに近かったけど、これで少しでも事故が減ってくれるのならやった甲斐があったというもの。
週末に十勝連峰に入る人にはくれぐれも注意してもらいたい。
詳細情報は、雪氷災害調査チームや三段山クラブのホームページに載っている。
調査チームの事が、今日の読売新聞に載った。先週の北海道新聞でも取り上げてもらった。
チームの出番は少ないこととを望むが、必要とあらば積極的に関わっていこう。
週末に行った夏山納会。今年は飲み過ぎないようにしようという決意はもろくも崩れ去り、やっぱり飲みすぎた。
最後まで相手していただいた方、すみません。ありがとうございました。
１０歳から７０台半ばの方まで、総勢２８人の宴会は楽しかった。
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