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抽選を引き、国立での開幕戦が決定した三鷹の北見主将 [写真を拡大]
第86回全国高校サッカー選手権(12月30日開幕)の組み合わせ抽選会が19日、東京・汐留の日テレで行われた。都内有数の進学校ながら文武両道を成し遂げ、初の全国切符を手にした三鷹(東京B)は開幕戦に登場。夢の国立競技場で同じく初出場の高知中央(高知)と対戦する。昨年準Vの作陽は東北の強豪・青森山田(青森)と初戦で激突。2年ぶりの優勝を目指す野洲(滋賀)は古豪・韮崎(山梨)と対戦する。出場全48校は12月9日に出そろう。
だれもがうらやむ舞台に都立の星・三鷹が立つ。MF北見拓也主将(3年)は「初出場で国立で(試合が)できるのは幸せなこと。毎年テレビで見ていましたから」と笑顔。東京B代表が1回戦のクジを引いた場合、国立で開幕戦を戦う規定ができたが、そのチャンスを生かした。
ハンデを乗り越えてきた。グラウンドは他部との共用で、使えるのは半分。部員が150人近くいるため、3チームに分け練習している。実質、通常のピッチの広さの6分の1しか使えない。だがその分、狭いスペースを有効に使えるパスワークが身に付いた。「ダイナミックなサッカーはできないけど細かいパス回しなら得意」と北見主将は胸を張る。
都内有数の進学校ということもあり、練習時間は基本的に放課後の1時間30分だけ。そのため、自主的にほぼ全部員が集まり朝練習。「本当は自主練習なんですけど、いつの間にか全体練習みたいになった」。勉強と両立する中、時間を余すことなく利用してきた。
春の高校総体予選は都大会にも出場できず敗れた。「何で優勝できたかもよく分からない。注目されるのに慣れていないんで、見られるのはちょっとキツイです。ウチはうまくないんで」と北見主将は照れ笑いした。どこまで勝ち進もうが、相手はすべて未対戦。限られた環境の中で培ってきたパスワークで、全国初勝利を目指す。
◆日大藤沢・金井主将が選手宣誓 選手宣誓は日大藤沢・金井隆太主将(3年)が務めることになった。思いがけず巡ってきた大役に戸惑いながらも「こういう舞台で選手宣誓できるのは光栄なこと」とすぐに笑顔を見せた。8年ぶり3度目の出場を果たしたチームの売りは人もボールも動くサッカー。「目標は日本一になることです」と堂々と言い切っていた。
◆帝京10個目の星を 選手権優勝6度を誇る名門は、5年ぶりの出場。浦田延尚主将(3年)は「高校サッカーをやっている以上、選手権は一番あこがれの大会なのでうれしい」と笑顔を見せた。総体など合わせ、全国制覇の回数を表すユニホームの星は現在9個。浦田は「目標は全国制覇。悔しい思いをした先輩の分まで頑張りたい」と、区切りの10度目の頂点に並々ならぬ意欲を見せた。
◆星稜、睡眠ゼロです 高校総体準優勝校は近大付と対戦。U―17W杯代表DFの鈴木大輔主将(3年)は「目標は優勝」と意気込んだが、ほおもこけ、疲れが隠せない様子。実はU―18代表としてバンコクでアジアユース選手権予選を戦っていたのだ。18日午後4時に終わったタイ戦にフル出場すると同11時半に飛行機に乗り、成田到着は19日午前7時半。機中では一睡もできなかったそう。それでも「大丈夫。2日で体調は戻ります」とタフさを強調していた。
◆埼玉栄、レッズに続く! 初戦の相手が同じ初出場のルーテル学院(熊本)に決定。田中優主将(3年)は「相手も初出場なので気持ち的には一緒。緊張はしてない。楽しみの気持ちが大きい」と目を輝かせた。地元・埼スタでの試合には「あんな大舞台でできるのは幸せ、早くやりたい」と待ちきれない様子。J1浦和がアジア制覇を果たした場所で選手権初勝利を目指す。
(2007年11月20日06時01分 スポーツ報知)