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台湾の与野党総統候補が来日へ 

2007.11.20 20:15

 【台北=長谷川周人】台湾の最大野党、中国国民党の次期総統候補となった馬英九前党主席が21日からの訪日を前に20日、台北駐在の日本人記者団と懇談、中国市場との連携による中台経済協力を軸とし、日台関係を国民党主導で再構築したいとの考えを強調した。

 日本の台湾統治に関する歴史認識で馬氏は「許せるが、忘れない」と述べる一方、農業水利事業に貢献した八田與一技師の功績などを例に挙げ、「(インフラ整備など良いところも)一部にはあった」と認め馬氏を「反日的」と見なす日本の一部世論に配慮する姿勢をみせた。

 その上で馬氏は、日米安保条約への支持を前提とし、日台の相互実務関係を強化させる持論を展開。中台関係の安定化を図り、東南アジア諸国連合(ASEAN)などとの経済協力を突破口に台湾の外交領域を広げる構想を説明し、今回の訪日で日本に理解と支持を求めるとした。

 馬氏は関西国際空港から日本入りして同志社大学で講演。東京では森喜朗元首相や各党幹部と会談するほか、超党派でつくる日華議員懇談会(平沼赳夫会長、麻生太郎副会長)のメンバーとも意見を交わし、23日に帰台する。

 一方、与党・民主進歩党の総統候補で、京都大学留学の経験を持つ知日派の謝長廷氏も訪日の意欲を示しており、来年3月の総統選を控え、日本を舞台に与野党の総統候補が選挙活動を展開する形だ。11月中旬の訪日予定を延期した謝氏だが、中央通信によると、19日夜、12月か1月に訪日する考えを表明。12月上旬に具体的な訪日時期を決めるという。

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