朝鮮半島と日本の文化交流の先がけとされる朝鮮通信使のうち、江戸時代の派遣が始まって400周年を記念する催しが20日、太宰府市の九州国立博物館で始まった。23‐25日に記念舞踊会、12月11‐20日に写真展があるほか、来年1月6日までの期間中、徳川幕府と朝鮮国の国書などゆかりの資料15件を文化交流展示室で陳列する。
主な展示品は、6代将軍家宣が朝鮮国王にあてた「徳川家宣国書写」▽対馬藩から釜山に派遣された日本使節を朝鮮国が接待する光景を描いた「東莱(とんね)府接倭(せつわ)図屏風(びょうぶ)」▽4代家綱の将軍就任を祝うため朝鮮通信使の三使(さんし)官(正使・副使・従事官)が対馬藩主に贈った詩「三使詩稿(しこう)」など。
エントランスホールで行われた記念式典には、在福岡韓国総領事館の金賢明総領事も出席。韓国の伽〓(かや)舞楽団が華麗な民族舞踊や歌を披露した。
朝鮮国王が派遣する朝鮮通信使は1375年、足利義満の時代に始まり、足利、豊臣、徳川という3つの政権と交流。江戸時代は2代将軍秀忠の1607年から11代家斉の1811年まで12回派遣され、対馬などの立ち寄り先に文化交流の足跡を残した。
=2007/11/21付 西日本新聞朝刊=
主な展示品は、6代将軍家宣が朝鮮国王にあてた「徳川家宣国書写」▽対馬藩から釜山に派遣された日本使節を朝鮮国が接待する光景を描いた「東莱(とんね)府接倭(せつわ)図屏風(びょうぶ)」▽4代家綱の将軍就任を祝うため朝鮮通信使の三使(さんし)官(正使・副使・従事官)が対馬藩主に贈った詩「三使詩稿(しこう)」など。
エントランスホールで行われた記念式典には、在福岡韓国総領事館の金賢明総領事も出席。韓国の伽〓(かや)舞楽団が華麗な民族舞踊や歌を披露した。
朝鮮国王が派遣する朝鮮通信使は1375年、足利義満の時代に始まり、足利、豊臣、徳川という3つの政権と交流。江戸時代は2代将軍秀忠の1607年から11代家斉の1811年まで12回派遣され、対馬などの立ち寄り先に文化交流の足跡を残した。
=2007/11/21付 西日本新聞朝刊=