平成18年11月15日
教育ニュース
政府は「ゆとり教育」決別宣言を
世日クラブ 八木秀次教授が講演
「教育再生から国家再生へ」をテーマに講演する八木秀次教授=14日、都内のホテル
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世界日報の読者でつくる「世日クラブ」(会長=杉本儀一・杉本興業株式会社相談役)は十四日、高崎経済大学の八木秀次教授を講師に、都内のホテルで百十二回目となる講演会を開いた。
「教育再生から国家再生へ」をテーマに講演した八木教授は、ゆとり教育について「学校で十分な教育が行えなかった結果、塾に行く人と行けない人との経済格差が教育格差につながった」と批判。「政府は、ゆとり教育決別宣言をすべきだ」と訴えた。
また、外部評価制度の導入や品川区が取り入れた学校選択制などに触れ「教育再生は制度改革で行うべきだ」とした上で「国や企業、地域などの教育界以外が支えなければ、日本の教育は再生しない」と強調した。
講演に先立ち、近藤讓良同クラブ副会長(近藤プランニングス代表取締役)は「教育は国家の存続に大きくかかわる問題。国家の意思を教育に反映しない国があるだろうか」と述べ、教育改革の必要性を訴えた。
また講演後、同クラブ監査役の高橋正二・元明治薬科大理事長は「(教育再生は)政府に任せていては駄目。八木先生には教育問題で民間主導の先頭に立って改革をしていただきたい」とあいさつした。