Special Interview もう一歩先の英語へ Top押切もえさん
押切もえさん
1 プロになるということ

「自分への言い訳はやめよう」と決心し、プロのモデルに。

 モデルのお仕事は、10代の頃にティーン誌で読者モデルをやったのがきっかけで始めました。その頃は、いろんなお仕事をしながらも実は「プロになるのは難しいかな」と思っていたんです。だって、プロのモデルは顔の作りも身体の作りも違うし、ポージングも大胆だし…。知れば知るほど自分にはないものが見えて、引け目ばかり感じていました。

 悩んで悩んで、時間はかかってしまいましたが、ようやく20歳ぐらいの時に「本気でプロのモデルをやりたい」「夢を追いかけたい」と決心しました。自分の気持ちに素直になって、「なれるわけがない」なんて、自分で決めつけるのはもうやめようと。人生一回きりだし、言い訳してやらないより、ベストを尽くしてそれでもダメだったらあきらめることができると思って、「CanCam」の専属モデルにしていただいたんです。

押切もえさん

カメラの先にいる読者の皆さんに向かって。

 モデルの仕事の舞台裏を少しお話すると、まず、朝は早いです。4時とか5時に起きてメイクして、撮影が始まります。シーズンを先取りするので冬に春物を着ますし、夏でもファーとブーツですが、服をきれいに見せるために、寒くても暑くても常に笑顔を保っています。

 でも、モデルのお仕事もおしゃれすることも大好きなので、大変だと思ったことは一度もありません。雑誌に掲載されて読者の方から「この写真がすごく印象的です」とか言ってもらえると、「一番いい笑顔をしよう」と思ったのが伝わったんだと本当にうれしいですね。最近はブログにもいろんなコメントをいただけますし、読者の皆さんからの声は本当にありがたいです。

 私はカメラの前にいてもカメラを見ているのではなく、その先の読者を意識しています。そうじゃないと心から笑えません。私にとってこの仕事は自分の思いを「伝えたい」という気持ちから始まっていて、その気持ちを大切にしているから笑顔になっているんです。