がん検診の重要性に対する認識が高いのとは裏腹に、実際に受診する人は検診の種類を問わず3割台にとどまっていることが、内閣府による調査から分かった。 調査結果によると、がん検診に関する意識を聞いた質問では、「重要と思う」が全体の94.7%に及んだが、実際の受診状況をみると、「2年以内に受診した」人の割合は胃がん検診37.5%、肺がん検診39.2%、大腸がん検診32.4%、子宮がん検診39.0%、乳がん検診32.4%(女性のみ)と、どの検診の場合にも3割台にとどまった。 逆に「今まで受けたことがない」人の割合は胃がん検診で全体の46.2%だったほか、肺がん検診、大腸がん検診、乳がん検診(女性のみ)ではそれぞれ52.0%、54.7%、50.2%と過半数を超えた。子宮がん検診(女性のみ)を「受けたことがない」割合は37.9%と比較的低かった。 また、大腸がん検診を「2年以内に受診」した人の割合を年齢別にみると、20歳代が0.6%で最低だったのに対し、40歳代が42.5%で最高になった。どの検診でも20歳代から年齢とともに増加し、40歳代をピークに再び減少に転じた。 最近2年間にがん検診を受けていない人に未受診の理由を聞いた質問では、「たまたま受けていない」(28.8%)、「健康状態に自信があり、必要性を感じない」(17.3%)、「心配な時はいつでも医療機関を受診できる」(16.9%)が多かった。 このほかがん診療連携拠点病院や相談支援センターの認知度に関する質問では、これらを「知らない」人が全体の78.8%に達した。 調査はことし9月、20歳以上の全国3,000人を対象に面接形式で実施し、1,767人から有効回収した(回収率58.9%)。
更新:2007/11/20 キャリアブレイン
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