2007年11月20日 7時59分更新
3年前、甲府市の病院で心不全で死亡した男性の遺族が手術など適切な治療を受けていれば男性は助かったとして病院を相手取って慰謝料などおよそ7000万円の支払いを求める訴えを起こしました。
訴えを起こしたのは甲府市にある「社会保険山梨病院」で3年前、心不全のため68歳で死亡した甲府市の男性の遺族です。
訴状によりますと男性は平成16年1月、原因不明の発熱のため山梨病院に入院しその後血液の検査や抗生物質の投与が行われましたが20日後に心不全のため死亡しました。
遺族は病院が男性に対して適切な抗生物質を大量に投与したり、速やかに外科手術を行ったりしていれば死亡することはなく、男性の死亡は病院の過失によるものだと主張しています。
このため、山梨病院を運営する東京・港区の全国社会保険協会連合会を相手取って慰謝料や弁護士費用などおよそ7000万円の支払いを求める訴えを甲府地方裁判所に起こしました。
訴えについて全国社会保険協会連合会は「訴状が届いてから対応を協議したい」と話しています。