“マッチョメマン塔”巡り論戦白熱…楳図さん邸訴訟第１回口頭弁論

　「まことちゃん」などの作品で知られる漫画家・楳図かずおさん（７１）が、東京都武蔵野市に建築中の自宅を巡り、周辺住民２人が外壁を赤白の横しま模様にしないよう求めた訴訟の第１回口頭弁論が１４日、東京地裁（畠山稔裁判長）で行われた。楳図さんは姿を現さなかったが、答弁書で「住民による主観的、個人的価値観の押しつけ。景観利益は侵害しない」と争う姿勢を示した。赤白の外壁は１２月８日に完成予定という。

　訴状によると、楳図さん宅は３月に着工され、外壁が楳図さんのトレードマークの赤白の横しまになる予定。煙突状の搭には、作品のキャラクター「マッチョメマン」の目をイメージした２つの丸窓ができるという。住民側は「景観を大きく破壊する」と主張している。

　被告側の住宅メーカーの代理人は裁判後、「原告側の言うような赤ではなく、エンジっぽい赤。『マッチョメマン』というが、人の顔に見えなくもない、という程度の塔だ」と反論した。

　住民は７月、東京地裁に工事差し止めの仮処分を申し立てたが却下されたため提訴した。

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（2007年11月15日06時01分  スポーツ報知）