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織田作之助没後60年、小説を映画化 大阪の街でロケ

2007年11月19日

 今年で没後60年になる作家、織田作之助の短編小説2編を原作にした映画「秋深き(仮題)」の撮影が19日、生まれ育った大阪市天王寺区生玉町の周辺であった。八嶋智人(やしま・のりと)さんが演じるさえない中学校の教師と、北新地のホステス(佐藤江梨子さん)の純愛を描いた作品で、来年秋に全国で公開予定という。

写真映画の撮影に臨む主人公役の八嶋智人さん(右)と佐藤江梨子さん=19日、大阪市天王寺区で

 脚本は、「秋深き」と、織田と妻の一枝の実生活に基づいて書かれた「競馬」をもとに作られた。時代設定をこの2編が発表された昭和20年前後から現代に移し、舞台も京都から大阪とした。そのため、作品には、御堂筋やそごう心斎橋本店、千日前の自由軒など織田ゆかりの場所が随所に盛り込まれている。

 この日朝の撮影は中央区谷町8丁目の坂道で始まった。結婚した2人が新居に向かうため並んで歩く場面。撮影終了後取材に応じた佐藤さんは「大阪の街でのびのびと撮影に臨め、関西弁のおかげでひざに力が入らずに演じられた。多くの人に見てほしい」と話した。

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