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日本精鉱、中国に三酸化アンチモン汎用品製造の合弁設立を検討
日本精鉱は、中国に現地メーカーと合弁で難燃剤に多用される汎用グレードの三酸化アンチモンの製造会社を設立する検討に入った。中国の資源輸出抑制策により原料確保が難しくなる中、顧客への供給責任を果たすとともに、安価な汎用グレード品を東南アジアや日本に販売する。
08年春をめどに合弁会社を設立、販売を目指す。これにより成熟したアンチモン事業の拡大につなげる。日本での生産は高品位な製品、中国では汎用品とすみ分けする。このほど策定した07―09年度の中期経営計画に検討課題として盛り込んだ。
一方、原料のアンチモン地金を豪州からも調達する。ほぼ全量を中国から調達するリスクを分散するため、日本の商社経由で豪ヒルグローブ鉱山から手当する方針。しかし、現地の工場建設が配管パイプの故障などで工事が遅れ、調達は08年春以降となる見込み。稼働後は月500トンのうち100トン弱を調達したい考えだ。
(更新日 2007年11月20日)
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