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通院時のタクシー代詐取 生活保護の補助制度悪用
このニュースのトピックス:介護
生活保護受給者に通院で使用したタクシー代金が支給される補助制度を悪用し、生活保護費を不正に受給したとして、北海道警は19日、詐欺容疑で札幌市北区、介護タクシー会社役員、板倉信博(57)と滝川市黄金町東、無職、片倉ひとみ(37)ら3容疑者を逮捕した。
道警は、不正受給が昨年から始まり、総額1億円を超えるとみて余罪を追及する。
調べでは、3容疑者は共謀し、10月26日から11月1日までの間、生活保護を受けていた片倉容疑者が滝川市の自宅から約100キロ離れた札幌市内の病院に6回通院したなどとする偽の書類を作成し、滝川市に提出。市から計150万円をだまし取った疑い。1往復25万円を請求していた。
生活保護を受けている人は、自家用車の所有が認められていないため、通院でタクシーを利用した際、生活扶助費とは別に交通費が全額支給される。居住する自治体が審査して決めている。
滝川市は申請書類に不備がないなどとして請求を認め、板倉容疑者の口座に振り込んでいたという。片倉容疑者の夫と板倉容疑者が知り合いだった。片倉容疑者が生活保護を受給しているのに、滝川市内の飲食店で頻繁に食事をしているとの情報をもとに道警が内偵していた。