鈴鹿サーキットオフィシャルサンクスデー
Nov 19, 2007フォーミュラ・ニッポン最終戦の前日の11月18日(土曜日)夜、鈴鹿サーキット・ホテルで恒例の“オフィシャル・サンクス・パーティ”が開催された。
鈴鹿サーキットのモータースポーツ部がレースを陰で支えるオフィシャルを招待、1年間の労を労うパーティとして20年超続く最終戦恒例行事だ。
集まったオフィシャルは、鈴鹿サーキットで開催中のフォーミュラ・ニッポンに参加している250名の他に、他のカテゴリーなどで活躍する合計約450名。コース、レスキュー、計時、技術、車検、などの部門ごとの“最優秀オフィシャル表彰”に続いて、恒例の部門別隠し芸大会が行なわれ、例年以上の盛り上がりを見せた。
盛り上がりの理由は、鈴鹿の夏の名物である二輪の“8時間耐久レース”が30周年だったこと、そしてなにより、2009年にF1が復活するというニュースがあったからだった。
9月に2009年のF1復活が決定した時には、鈴鹿市役所の外壁に復帰を知らせる昇りが出されるなど、鈴鹿市や三重県も、20年間続いたF1の復活を歓迎しており、白子駅前の商店街には垂れ幕が掲げられているが、最も純粋に喜んだのはオフィシャルではないかともいわれる。その証拠が、この日の会場で目を引いたオリジナルTシャツに現れていた。
このTシャツはオフィシャルの有志が思いついて製作したもの。高価な使用許諾が必要な“F1”のロゴはなくても、背中の“2009 SUSUKA AGEIN”の文字を見れば一目瞭然。シンプルさとワンクッション置いた表現がオフィシャルの気持ちをよく現したアイデアで限定100着が製作され、1着1000円でオフィシャルに販売されたが、“アッという間に売り切れた”という。
鈴鹿のオフィシャルは、サーキット・ホテルに宿泊することで“同じ釜の飯を食っている”感覚もあって一体感があることで名高い。全国のレーシングコースで唯一メーカー系ではないクラブ主体のオフィシャルとしてもお馴染みだが、F1開催時に日本GP最優秀賞を受ける原動力としてクォリティの高さを世界中に知らしめている。
(MYS/Yamaguchi Masami)