諏訪市文化センターなどで17日から2日間にわたり開いた「子どもの権利条約フォーラム2007inながの」(同実行委員会主催、長野日報社など後援)は2日目の18日、子どもを取り巻く課題を14のグループに分かれて議論する分科会を行った。街づくり、いじめ、インターネットと携帯電話、子育て支援など広い角度から話し合いを深め、リレートークで報告した。
子どもだけで組織する子ども実行委員会の分科会「…いじめって?」には19人が参加。「どうしていじめは続くの?」「いじめはなくせる?」などさまざまな意見を交わした。
参加者は「人間なら誰でも怒りや嫉妬などの感情がある。こういう感情がいじめに向かわないようにすることが大切」などと提言。「いじめに悩んだ時、ほかの誰かに相談するのはとても勇気がいるはず」「親に心配をかけたくないと感じる人も多いのでは」など心の内側を語り、「悩みを乗り越えるには、支えてくれる存在、安心できる場所が必要」などと意見を交換。「話を聞き、共感してくれるだけでも心が休まる」「大人も毎日忙しいと思うが、十分に話ができる時間を大事にしてほしい」などと話していた。
同条約は、基本的人権が子どもにも保障されることを定めた国際条約で、1989年に国連で採択され、日本は94年に批准した。フォーラムは93年から全国各地で開いており、今年で15回目。県内では初めて開かれた。