原因を探したり、アイディアを広げたりするのに便利

分解の木は、『モレなく、ダブリなく』どのような原因が あるかを探すために、又はどのような打ち手があるかアイディアを幅広く、 具体的に出すために役立ちます。

重要なのは『モレなく、ダブリなく』分けることです。 例えば、学校のクラスを分解の木を使って分けると 以下のようになります。

性別で分けるなら? 「男の子」と「女の子」
身長で分けるなら?「150センチ以上」と「150センチ未満」
きき手で分けるなら?「右ききの子」「左ききの子」「両ききの子」


では、もう少し広がりのある分け方を考えてみましょう。 たとえば、 部活動で分けるとどうなるでしょうか?かけもち している人はいないということにしましょう。  

まず、「部活動をする人」と「部活動をしない人」がいます。 「部活動をする人」をさらに分けてみましょう。大きくは「運動部員」 と「文化部員」に分かれますね。「運動部員」も、野球部員 とかサッカー部員とか、さらに細かく分けられます。文化部員 も同じように、演劇部員や美術部員などに分けることができます。 分解の木に書き表すと...


分解の木は必ずしも左から右に作っていかなければならない、 というものではありません。途中で煮つまったらとりあえず思い つくアイディアを全部書き出して、それから並び替えてもいいの です。そして、「ほかには何があるか」、「具体的にはどうい うものか」を自分に問いかけて作り上げていけば良いのです。

では、最後に貯金を増やすための方法を分解の木を使って 『モレなく、ダブリなく』洗い出してみましょう。まず、 「収入を増やす」「出費をおさえる」と大きく2つに分けます。 次に、収入を「どうやって」増やすかを考えると、「人から お金をもらう」か「自分でお金を稼ぐ」という、2つが浮かんできます。出費をおさえるほうは、何の出費をおさせるかを 考えてみます。飲食か、娯楽か、文房具か、項目別に枝を分 けていくとよいでしょう。


このように、「誰に」「どうやって」「具体的に何を」「他には」など自分 に何回も問いかけていくことによって、打ち手の幅を拡げると同時に具 体性を高めることができるのです。  

最後にひとつ、注意点。完璧な木を作ることにとらわれないでくださ い。目的はあくまで、「分解の木」を利用して具体的なアイディア多く 出すことだということを忘れないで下さい。