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2006.03.07

タイ国歌に思う

昨日右サイドバーに掲げたタイ国旗。
クリックしてタイ国歌も聴けるようにしたことから、タイ国歌の歌詞がとても気になっています。
タイでは毎朝毎夕テレビで流れる国歌。
いつも何気なく聴いていますが、勇ましい感じが伝わるメロディーですよね。
そこで今回改めて歌詞そのものに注意して聴いてみると,,,,,

僕のタイ語レベルではさっぱり分かりません ^^;

そこで、サブロウさん から提供頂いた和訳を見たり、トシさん が訳して下さった単語ひとつ一つに注意しながら聴いてみると、やはり凄い内容ですねぇ、この国歌。
参考までに、ケイイチさん が作成された和訳 を転記致します。
(注:意訳が含まれます)


  ประเทศไทย รวมเลือดเนื้อ
   タイ国家は子々孫々の統一国家

  ชาติเชื้อไทย เป็นประชารัฐ
   タイ族の国は全体主義国家


  ไผทของไทยทุกส่วน อยู่ดำรงคงไว้ได้ทั้งมวล
   タイ各地の全領域は完全に相続できるであろう

  ด้วยไทยล้วนหมาย รักสามัคคี
   タイ全国津々浦々 皆が団結を愛することで


  ไทยนี้รักสงบ แต่ถึงรบไม่ขลาด
   このタイは平和を愛するが 戦いに至れば恐れはしない


  เอกราชจะไม่ให้ใครข่มขี่
   独立は何者にも脅かさせない


  สละเลือดทุกหยาดเป็น ชาติ พลี
   血滴のすべてを投げ打って 国家へと捧げる


  เถลิง ประเทศ ชาติไทย ทวี มีชัย ชโย
   偉大なる祖国 タイに勝利と栄光あれ 万歳

                         (2006.3.22. 訂正)

いつもの生温いタイのイメージとはかけ離れたものです。
タイ民族の結束とタイ王国の勇猛さを強烈に訴求していますねぇ。
特に 「この土地は我々のものだ」 と主張しているかのように聞こえるこの歌詞には、タイの歴史が偲ばれると同時に、近隣諸国への牽制のような威圧を感じます。

考えてみれば、かつては激動の軍事紛争の末に成立した民族国家。
スコータイ朝、アユッタヤー朝、トンブリー朝、ジャックリー朝と続く王朝の交代。
ミャンマーによる侵略、そして奪還、隣国マレーシアやカンボジアとの領土を巡る小競り合いなど、激動の中で生きてきたのがタイ民族です。

この国歌に込められた思想は、タイの歴史そのものなのかもしれません。

ただ、現在のタイを見ると、この精神は何処に?
と、疑問が生じます。
有事にはいきなり変貌する民族なのだろうか?

タイ人の国民性や精神的側面を探る意味で、この国歌についてはもう少し分析をしてゆきたいと思います。
その前にタイ語と歴史の勉強が必須かも ^^;

ところで、かみさんはタイ人。
この国歌の意味するところは熟知しているはず。
でも、僕は期待しません。
なぜなら、、、、

僕     「最初のフレーズはどういう意味?」
かみさん 「タイはぁ、タイ人なの,,,,,」
僕     「????」
かみさん 「それからぁ にんげんはぁ ち と にく でしょ?」 (゜.゜)
僕     「・・・・・ だから?」 (ーー;)
かみさん 「だからぁ タイはぁ タイ人いっぱい なの」 ヽ(^o^)丿

駄目です。
無理です。
苛立ちます。

僕は自力で頑張るという決意を新たにしました,,,,,


  
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コメント

一つだけ書いておきますが、この和訳はどっかで拾ってきたものです。
(場所は忘れてしまいました)
決して私が翻訳したものではありません。
っていうか私には絶対無理。

内容は・・・
作詞が軍人さんである事を差し引いても、我々が普段目にするタイ人からは想像もつかない勇ましさですよね。
いや、女性ならあり得るかな。
タイの男は事あれば逃げ出しそうですけど、タイ人の女の人は勇敢に戦いそう。
ってことで、これはタイ人女性を歌った歌に間違いない!(^^ゞ

投稿 サブロウ | 2006.03.07 22:54

確かに微笑みの国と言われるわりには、すごい内容の国歌ですね。
私もタイの歴史ちょっと勉強しようかな?
・・・嫁さん対策?

投稿 たけ | 2006.03.07 22:58

タイ国歌の翻訳はむずかしい言葉ばっかりなので、
奥さんにはとってもむずかしいかもしれませんね(^。^)
最近奥様は一生懸命勉強してますね。
近いうちにうるとらさんのブログ作成のサポート
も出来るようになるかもしれませんね。
พยายามๆ

投稿 タイ人 | 2006.03.07 23:01

サブロウさん☆

はい、承知しております。参照元は、
  
 http://www.diaryinbangkok.com/archives/2001/11/post_845.php

ですよね(^_^)
実は、このページはコピーをプロテクトしていたり、ソースコードの開示も禁止していることから、転記を拒絶しているのではないかと推測しました。なので、あえてサブロウさんからご紹介頂いたということでエントリさせて頂いた次第です。だって本当のことだもん^^;
何かトラブル発生したらサブロウさんへ対応を廻させて頂きま~ス(^_^)55555+
ところで、「この詩はタイ人女性を唄ったもの」というサブロウ師匠の含蓄あるご意見、なるほどぉ、そうかもしれないと本気で考え込んでしまいそう(笑


たけさん☆

タイ国歌、サブロウさん曰く「タイ人女性を唄ったもの」ということらしいですからねぇ。奥様対策に勉強の価値有りかもですね(^o^)


タイ人さん☆

ブログに書いた訳はあっていますか?
かなり意訳が入ってますので、ニュアンスが違って伝わっていることもありそうだと思っているのですが,,,
かみさんの日本語レベルはまだまだですが、日常の会話の中ではかなり日本語が増えてきました。その分、僕のタイ語は衰えるばかりです(T_T)

投稿 うるとらの音 | 2006.03.08 01:00

改めて見てみましたが、知らない言葉がいっぱいですね。

最後の行のเถลิงは辞書見ても載ってませんでした。
歌ですから音調があるのかな?とも思いましたが、言葉が前後したりして面白いですね。

最後の言葉は「バンザーイ!」だから母音が抜けてるみたいですね。

投稿 niu | 2006.03.08 01:11

初めて日本語訳を見ました。
驚きです。
聞いていると確かに勇ましいタイの国歌。
でもどこかテンポよく明るい感じがしてたのですが、まさかこんなに激しい歌詞だったとは。
妻が起きたらちゃんと日本語訳できるか試してみます。
ひひひ、できるかな~(^_^)

投稿 ぺーちん | 2006.03.08 08:14

♪きみがぁようは~ちよにやちよにさざれ・・・・・・♪
普段聞いていても「これってどうい言う意味?」
って聞かれたら困っちゃいますね。日本人でも。(笑)

投稿 朝太郎 | 2006.03.08 09:11

niu_naangさん☆

国歌ともなるとさすがに分からない言葉が多いですね。
1行目の ชาติ เชื้อ も本当は เชื้อชาติ が逆さになったものですね。เถลิง は「嬉しい」気持ちを表す言葉らしく、これ単独で使うことは無いそうです。この辺りはまだ勉強中でして僕も理解が薄いです^^;
あ、そうそう、最後の「チャイヨー」は僕も誤記だと思ったのですが、どうやらこれで良いのだそうです。歌というか詩だと前後の単語とのバランスでゴロ合わせと同じ感覚で、こういう類の用法が存在するらしいです。また、単語の組み合わせ次第で意味が変わる文節もあるようです。日本人がこれを正確に理解するのは至難の業だと思います。少しづつ分析してゆくしかないですね。


ぺーちんさん☆

僕も最初は驚きました。まぁ、この訳がかなり露骨というか誇張した表現であるとも言えますが、意味するところはそんなに違いは無いと思います。
是非奥様に聞いてみてください。ぺーちんさんの奥様なら日本語にも長けていらっしゃいますから、それなりに訳して頂けれるのではないでしょうか。何か別の新たな発見があるかもしれませんよ(^_^)

投稿 うるとらの音 | 2006.03.08 09:13

はじめまして。
私はブログ「バンコク留学生日記」の作者、ケイイチです。

私のブログでは、基本的に一切の無断転載を許可しておりませんが、引用元が明示されている場合に限り、いちいちウルサイことを言うつもりはありません。

なお、現在使われている国歌は太平洋勃発直後の1934年に改訂されたもので、当時の軍事政権(首相:ピブーン・ソンクラーム陸軍元帥)が打ち立てた各種政策の影響を強く受けています。たとえば、タイ国内に何十もある民族のことを指しているのですが、彼は「汎タイ民族主義」という概念を打ち立て、タイ国籍を有するすべてのタイ国民を政治上の「タイ族」と位置づけました。これが1行目の「タイ族」と、「血肉の集まり」いう表現の裏にあります。あとは、国家としての「タイ」ไทย を自由という意味の「タイ」 ไท にかけているところなども興味深いですね。まあ、安直にまとめてしまうと、めちゃめちゃ全体主義的・軍国主義的な色彩の強い国歌だと思います。歌詞に使われている語彙も異様なほど極端なものばかりですし。

ちなみに、僕はそれまで用いられていた「サヤーム国・国歌」の方が好きです。関連する話題は僕のホームページにありますのでご興味がおありましたら、どうぞご覧くださいませ。

http://www.diaryinbangkok.com/archives/2005/08/post_920.php

投稿 ケイイチ | 2006.03.08 14:13

そうなんですか!?誤記ではなかったんですか…もうお手上げですね、それじゃ(^_^)/
そうだ、トピのジオログの件ですが、今朝やや頑張って作ってプロフィールのお薦めのところに入れておきました。
欠点は訪問者はタイ文字を書いてもエンコードが必要になることですね。

投稿 niu | 2006.03.08 14:18

久しぶりの国歌、ゆるりと拝聴しました。
ちと全体主義的理念を感じさせると思っていたら、そういう意味合いが濃いんですね。
改めて感心しました。

投稿 yshimada | 2006.03.08 15:38

こちらは、貴サイトにリンクをいただいております
サワッディータイランド管理人トムヤムです。

この度、サイトの移転を行いました。

ついては、誠にお手数様ではございますが
リンク先を以下のURL

に変更いただければと思いメールしました。

(今迄はずっと無料サーバーを使用していたのですが
トラブルが多く、この度有料サーバーに乗り換えた次第です。

たびたびの引越しでご迷惑をお掛けしますことを
お詫びいたします。)

今後ともよろしくお願い致します。

投稿 トムヤム | 2006.03.08 18:07

朝太郎さん☆

確かに日本の国歌もその意味するところを外国人に説明しろって言われたら困りますねぇ。タイの国歌も同じかもしれません。かみさんが和訳に困るのも無理ないかも。でも「タイにはタイ人がいっぱい」という和訳は酷過ぎますね(笑

投稿 うるとらの音 | 2006.03.08 21:05

ケイイチさん☆

お越し下さいましてありがとうございます。
転記について不備がありましたこと、改めてお詫び致します。
別途ケイイチさんのサイトへコメントさせて頂きましたのでご確認ください。
http://www.diaryinbangkok.com/archives/2001/11/post_845.php

タイ国歌にはこのような歴史があったのですね。どおりで軍事政権の色合いが濃いはずですね。納得しました。ご教示有難うございます。


niu_naangさん☆

かなり難易度の高い解析になりますが、少し頑張ってみたいと思います。あまり頼りになりませんが、タイ人が傍にいることですし^^;
ジオログの件、ご連絡ありがとうございます。これで、タイ文字に拘る方にも対応できるということですね。めでたし目出度し(^o^)


yshimadaさん☆

毎度どーもです(^_^)/
僕は今回初めてタイ国歌を真面目に聴いてみてこの歌詞の奥深さに驚きました。現在のタイ国民はどういう認識でこの国歌を捉えているのか興味あるとこるです。

トムヤムさん☆

毎度どーもです(^_^)/
わざわざご連絡下さり有難うございました。
リンク先変更の件、了解致しました。
サーバ管理もなかなか骨が折れるものですね^^;

投稿 うるとらの音 | 2006.03.08 21:07

うるとらの音さん、私の歌詞・単語の訳は間違いが沢山あると思いますので
その辺を差し引いて読んでくださいね。

GMM GRAMMYによる6つの別バージョン国歌について、タクシン首相は
「国歌はひとつのメロディー・音調でなければならない」として反対して
タイ政府から却下されたようですね。
朝8時と夕方6時にテレビ・ラジオなどで流れる国歌は全て
同じように聴こえますが、実際は異なるレコーディングで各放送局で微妙に違うそうです。

GRAMMY制作『新バージョン国歌』を、以下に載せておきます。
私的にはバード・トンチャイ&ナンティダの歌が一番好きです。

♪タイ国歌♪現行
http://www.manager.co.th/Multimedia/ViewAudio.aspx?NewsID=9480000068780&BrowseNewsID=0&Speed=0&Speed=0

♪タイ国歌♪社交ダンス用by バード・トンチャイ&ナンティダ
http://www.manager.co.th/Multimedia/ViewAudio.aspx?NewsID=9480000068910&BrowseNewsID=0&Speed=0&Speed=0

♪タイ国歌♪国家式典用 by セークLOSO
http://www.manager.co.th/Multimedia/ViewAudio.aspx?NewsID=9480000068906&BrowseNewsID=0&Speed=0&Speed=0

♪タイ国歌♪年配者用 by タイ伝統楽団
http://www.manager.co.th/Multimedia/ViewAudio.aspx?NewsID=9480000068914&BrowseNewsID=0&Speed=0&Speed=0

♪タイ国歌♪公式・準公式行事用by Young Artists
http://www.manager.co.th/Multimedia/ViewAudio.aspx?NewsID=9480000068908&BrowseNewsID=0&Speed=0&Speed=0

♪タイ国歌♪中高校・大学用 by バード+ナンティダ+Young Artists
http://www.manager.co.th/Multimedia/ViewAudio.aspx?NewsID=9480000068911&BrowseNewsID=0&Speed=0&Speed=0

♪タイ国歌♪子供用 by プラップ
http://www.manager.co.th/Multimedia/ViewAudio.aspx?NewsID=9480000068913&BrowseNewsID=0&Speed=0&Speed=0

投稿 トシ | 2006.03.08 21:45

(追加)
いつでも『新バージョン国歌』を聞けるようにデスクトップにアイコンを
作っていた為に情報元がどこだったか分かりませんでした。
今、上記の情報元を探したところやっと見つけました。
この新バージョンの詳細はここに載っていました。
http://thaipoppers.com/tpopnews/index.php?subaction=showfull&id=1117089989&archive=1139210107&start_from=&ucat=1&do=archives
(続報)
http://thaipoppers.com/tpopnews/index.php?archive=1139210107&subaction=list-archive&do=archives

投稿 トシ | 2006.03.08 23:20

トシさん☆

ご丁寧にたくさんの情報提供下さいましてありがとうございますm(__)m
後でゆっくり拝聴させて頂きますね(*^^)

投稿 うるとらの音 | 2006.03.10 18:28

国歌は、世界的にみて、勇ましい内容のものが多いですよ。
ヨーロッパでは、フランス・ポーランド・ポルトガル。
中南米では、キューバ・アルゼンチンも、なかなか勇ましいです。

投稿 Fandiina | 2006.03.10 23:52

Fandiinaさん☆

そうなんですかぁ。
やはり過去の歴史から作られた歌詞が多いのでしょうか。

投稿 うるとらの音 | 2006.03.12 11:41

うるとらの音さん、こんばんは。

先日は僕のブログ「バンコク留学生日記」にコメントしてくださり、ありがとうございました。

ところで、国家ネタで盛り上がっていたようでしたので、自分でも自分が数年前に日本語訳したタイ国歌を読み返してみたのですが、それがとんでもない間違いだらけのものだったので、あまりにも恥ずかしくなって訂正することにしました。もしよろしければ、うるとらの音さんのブログにあります翻訳も訂正していただければ幸いです。

よろしくお願い申し上げます。

http://www.diaryinbangkok.com/archives/2001/11/post_845.php

投稿 ケイイチ เคอิชิ | 2006.03.17 20:08

ケイイチさん☆

ご連絡ありがとうございます。
早速訂正させて頂きました。
なるほどぉ、と頷いてしまいました。文節の組み合わせ方で多少意味が変わりますね。勉強になりました。

投稿 うるとらの音 | 2006.03.22 13:19

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