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丹波

分娩来年度も継続 県立柏原病院

 丹波市の県立柏原病院の産科が、小児科態勢の充実を受け、来年度以降も分娩(ぶんべん)を受け入れる方針であることが分かった。同市の柏原赤十字病院の産科休止を受け、本年度当初から分娩数が増加したが、小児科医の不足に伴って受け入れの見通しが不透明だった。(小林良多)

 同市では三月に柏原赤十字病院の産科が休止し、県立柏原病院に分娩が集中した。だが、分娩支援に不可欠な小児科医不足が深刻で、小児科医の負担増が懸念されたため、「仮予約制度」を設けた。さらに、分娩数の上限を月三十五件とした。来年度以降については小児科医の態勢が整うかどうか分からず、受け入れ継続は決まっていなかった。

 そんななか、丹波市が小児医療充実を目指す事業を立ち上げ、神戸大医学部付属病院からの医師招へいに支援金を拠出。住民の間にも医師の負担軽減を訴える全国的に珍しい運動が起き、県立こども病院の応援もあって小児科維持に見通しが立つようになった。産科医の上田康夫副院長は「里帰り出産など控えていた人もいると思う。春以降の小児科維持の見通しがついたので、分娩のめどが立った」としている。

(11/13 10:53)

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