甲府市徳行1の和成保育園(深沢久江園長)で、前園長が06年度に一部は税金で賄われる「運営費」のうち、数十万円を贈答用果物の購入などに使っていたことが分かった。県は「不適切な支出」として、19日以降に同園に補てんなどの行政指導を行う方針。深沢園長は「運営費は子どものために使うのが当たり前。これからは気をつけてやっていきたい」と話した。
県監査指導室によると、保育園の運営費は保護者が市町村に支払う保育料と国や県、市町村の負担金からなり、人件費や給食などの事業費の支出に充てることになっている。前園長は、運営費から贈答用のメロンなどを購入していた。
問題は、今年6月の一般指導監査で発覚。9~10月に前園長の聞き取りを行い確認した。同室は同園に対し、05年度以前の運営費でも不適切な支出がないか調査するよう指示する。【吉見裕都】
毎日新聞 2007年11月18日