2007年11月19日 12時19分更新
お産や新生児医療の課題について話し合うシンポジウムが18日、仙台市で開かれました。
このシンポジウムは産科の医師などでつくる宮城母性衛生学会が毎年、開いているものです。
仙台市青葉区の会場には、お産や新生児医療の課題についての講演を聴くため、県内の産科や小児科の医師、それに看護師や助産師などが参加しました。
シンポジウムの中では、仙台赤十字病院の産婦人科部長の谷川原真吾医師が講演しました。
このなかで、谷川原医師は「宮城県内では、分べんができる施設と産科医の数が年々、減少している一方で、早産など出産時に緊急の手術が行われる危険性が高いケースが増えている」と述べました。そのうえで、妊娠中の女性を救急車で運ぶ際、かかりつけ医がいないため医療機関に相次いで受け入れを断られるケースについて触れ、「受け入れを断られる妊婦には、これまで1度も検診を受けていない人が多い。
なかには危険性が高いお産を強いられるケースがあり、対応が難しい」と述べ、検診を受ける必要性を訴えていました。