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医師不足で臨床研修見直しへ

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臨床研修は、基本的な診療能力を幅広く身につけてもらうため、厚生労働省が3年前に始めた制度で、医師免許を取った医師に2年間、病院での研修を義務づけています。今の制度では、1年目に最も基本となる内科と外科、それに救急部門を研修し、2年目に入ってから産婦人科、小児科、精神科、それに地域医療を研修することになっています。ところが、産婦人科や小児科の研修を経験する前に内科などに志望を決めてしまう医師が多く、医師不足に拍車をかけていると指摘されています。このため厚生労働省は、臨床研修の制度を見直す方針を固め、産婦人科と小児科の研修を1年目から受けられるようにして早い時期から親しんでもらい、志望する医師を増やすことにしています。今後、一般から広く意見を募ったうえで指針を作り、再来年の4月から新たなプログラムで研修を始めたいとしています。医療の現場では、診療能力を高めるにはまず内科や外科から学ぶ必要があると長く考えられてきましたが、産婦人科と小児科の医師不足に歯止めがかからないことから、厚生労働省は制度の見直しを迫られることになりました。
もどる11月19日 4時35分
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