今年で17回目となった「倉敷市真備町ふるさと産業まつり」は、実りの秋に感謝し、地元の農業や特産品への理解を深めることを目的に毎年開かれています。会場となった倉敷市真備支所には、真備地域の農協や商工会など47のテントが並びました。真備地区特産のたけのこを使ったコロッケや天ぷら、おこわ、大判焼きをはじめ、地元の食材をふんだんに取り入れた加工品などが販売されました。また、旧真備町の姉妹都市広島県呉市倉橋町のテントではとれたての牡蠣が販売され、人気を集めていました。このほか、特設ステージでは、吉備真備太鼓や傘踊りといった演芸や地産地消クイズなどのイベントが繰り広げられました。会場には、およそ3,000人が訪れ、秋の味覚を楽しんでいました。
倉敷瀬戸内ロータリークラブは、社会奉仕活動の一環として年に一度、健康講座を開いています。今回は「脳梗塞の最新治療知って自分を守る」と題した講座が開かれ、川崎医科大学の木村和美教授が脳梗塞について話しました。脳梗塞は脳卒中の一部で癌、心臓病と並ぶ三大成人病と呼ばれています。血液の塊が血管を塞ぎ、脳に血液が回らなくなることで起こる病気です。ある日突然、発症するのが特徴で、血圧の高い人やコレステロール値の高い人、肥満の人などがかかりやすいということです。最近ではTPAと呼ばれる血液の塊を溶かす薬が開発され治療は格段に進歩しました。木村さんの話では発症してから3時間以内でないとTPAが使用できないことから、早い段階での診察が回復への大きなポイントになるということです。木村さんは、右半身など片側が麻痺したり、急に言葉を失うなどの症状は脳梗塞の疑いがあるとしてすぐ病院に行くことを強く勧めていました。この健康講座は今年が22回目で、倉敷瀬戸内ロータリークラブでは地域福祉に貢献したとしてアメリカの国際ロータリークラブ本部から表彰を受けています。
都山流尺八の三宅晟山さんが会長を務める総社三曲協会は、一年に一度、琴、尺八、三味線をたしなむ会員29人の互いの交流と演奏の上達を目的に演奏会を開いています。今回は今の季節にふさわしい都山流本曲「木枯」の尺八独奏や「越後獅子」「椿づくし」などの曲が琴、三味線、尺八の合奏で披露されました。会場の総社市民会館大ホールには、日本情緒にあふれた邦楽の音色が響きわたり、訪れた聴衆を楽しませていました。